2016年11月21日月曜日

旧岩崎庭園

東京都立旧岩崎邸庭園の中にある岩崎家本邸は、三菱創始者岩崎弥太郎の長男で、三菱代3代社長の久弥の本邸として明治29年に造られました。設計は日本の西欧建築の父とも言われる英国人建築家ジョサイア・コンドルです。ちなみに、コンドルは鹿鳴館やニコライ堂(御茶ノ水)、三井倶楽部(港区)なども設計しています。
今回私が岩崎邸にて特に見学したかった所は熱海起雲閣、旧岩崎邸、共通のものです。それは旧岩崎邸の天井と壁、起雲閣洋館・玉姫の折上堂(おりあげどう)天井に使用されている金唐革紙(きんからかわし)です。
金唐革紙は中世ヨーロッパで壁の内装や皮革工芸品などに用いられたギルトレザー(金唐革)にルーツを持ち、日本で和紙を素材として作られたものです。明治初期、大蔵省印刷局にて製造され、欧米各国に輸出されヨーロッパ王朝貴族の城や宮殿の壁をきらびやかに飾りました。
現在日本の建物に残る金唐革紙は13箇所のみとなっており、そのうちの2箇所が起雲閣、旧岩崎邸です。起雲閣でも金唐革紙のしおりは大変人気があります。
旧岩崎邸見学後、日の出桟橋から旧客船、シンフォニーにてディナーを取りながら晩秋の東京湾サンセットクルーズを満喫いたしました。

 





 

 

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