中畑監督は私と同学年。長嶋選手に憧れていた中畑清は東都大学リーグ所属の駒澤大学で活躍。昭和51年念願の巨人に入団しました。巨人軍長嶋監督の下、長嶋バリの三塁守備とバッティングで活躍。私は、巨人、大鵬、卵焼きの世代です。少年時代、青年時代は、王、長嶋に憧れたものです。もちろん野球は巨人ファンでした。
20数年前にも、横浜ベイスターズと巨人戦を観戦し、同じく横浜側に座り、横浜ファンと隠れ巨人ファンに囲まれて、横浜を仕方なく応援しました。その試合は駒田選手のさよならヒットで幕を引き、いつのまにか横浜ファンと歓喜の雄叫びを挙げたのです。その夜、内野席から見上げた夜空に、三日月が燦然と輝いていたことをなぜか鮮明に覚えています。
今回の試合も当初3回までは巨人ペース。横浜DeNAは3点差をつけられていた4回、4安打3得点を挙げ同点、5回には筒香がバックスクリーンへ決勝2ランを放ち逆転。横浜DeNA側観客席は、怒涛のような声が鳴り響いたかと思うと、歓喜の坩堝と化しました。続く打者12人の猛攻で8安打7得点を挙げました。スタンドは万歳三唱の渦、観客全員で声を合わせた歌声、掛け声が鳴り響き、声の束が木魂のように球場全体に反響したのです。
これでは巨人選手も堪ったものではありません。意気消沈したのでしょう。試合はそのままゲームセットとなりました。私たちが球場を後にした時も、後方から横浜DeNAファンの勝利に酔う歌声がいつまでも聞こえました。
試合の面白さに我を忘れ、最後まで観てしまった私たちは、横浜DeNA勝利の余韻に浸りながら、横浜からの電車でぐっすりと楽しい夢を見ながら帰って来たのです。
最後に、プロ野球観戦のチケットを手配して、横浜球場で意外な人間性を発揮してくれた山本賢一さんに感謝します。横浜DeNAの選手がホームランやヒットを打つたびに座席から飛び上がるようにして雄叫びを挙げ、即座に後方の観客席側に向き直り、万歳三唱を仕掛け、大盛り上がりさせたあと、前後左右の観客にハイタッチを促し、私たちをその渦に飲み込んでくれたからです。
野球を観て、こんなに楽しい思いをしたのは、何年振りでしょうか。これからも臨場感あふれるスポーツ会場に皆で足を運んで、心行くまで楽しみたいと決意した日でした。
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